先日、1通のお手紙を頂戴しました。
今までも、小さなお店ではございますが、お褒めのお手紙やお叱りのお手紙をいただいてまいりました。
「ぜひ、従業員の皆さんも読んでください。」とのことでしたので、
従業員ともども感謝の気持ちで読まさせていただきました。
あまりの感動に、読んで涙を流しているものもありました。
簡単ではございますが、紹介させていただきたいと思います。
”私は、黒石で生まれ育ち、結婚して二人の子供がいます。
小さい頃からシャロン甘洋堂さんのケーキやお菓子を食べ、結婚してからもよく食べていましたし、お盆、お正月の箱菓子も必ず購入していました。
子供たちも小さい頃から「シャロン」と「ドリーム」が好きでした。
(※シャロン・ドリームはシャロン甘洋堂の代表銘菓で要冷蔵のお菓子です)今年、下の子が県外の学校に進学が決まり、親として嬉しいような淋しいような気持ちでいっぱいです。
新型コロナウィルスの影響で引っ越しが何回も延期になり、結局、入学式も中止となりました。
それでも、引っ越す前、親族でパーティーをすることにしました。
「何、食べたい?」と子供に聞いたら、「シャロンとドリームが食べたい!」というのです。
食べ盛りの年頃です。
焼肉、お寿司、ピザ、しゃぶしゃぶ・・・という答えかと思っていたのですが・・・。《その日、私も好きなものを作ることにしていたので、母の手料理は出ませんでした(笑)》
言い方は悪いのですが、青森で最後のパーティ―で甘いものがくるとは思わなかったのでビックリでした。
しかも、小さい頃から甘いものが苦手で誕生日のケーキも買ったことがなく、スイカにローソク、メロンにローソク、パンを積み重ねてローソク、たこ焼きにローソクでここまで来ました。
その声を聴いてすぐ子供たちと「シャロン」と「ドリーム」を買いに行き、家に着くまでには二人とも一つずつ食べてしまいました。
親族とのパーティーをしてから数日が経ちましたが、いつ引っ越しできるか、いつから学校に行けるか分かりません。でも、この時間を大切に、行く前にまた、お店に伺いたいと思います。
他県の学校にたった一人で親元を離れていく子供に力を下さったシャロン甘洋堂さんに感謝しています。
「送ってね!絶対!」
と言っていましたよ。これからも、たくさんの人に力をくれる
そんなお菓子作りをしてくださることを私も応援しています。
子供に力をくださり、本当に ありがとうございます。”
※本文中、お客さを特定する情報は省略させていただきました。
このようなお手紙は、
お褒めの言葉はもちろん、
たとえ、お叱りの言葉であっても、
私共シャロン甘洋堂にとって
とても大切な宝物でございます。
可能な限り、お返事を書かせていただいておりますが、
今回は住所がないので失礼させていただきました。
シャロン甘洋堂は父が創業して昨年50周年を迎えました。
父から、
仕事への思い、お客様からの声、お菓子への愛、従業員と共に築いた店、たくさんの人から支援いただいていること・・・
たくさん、たくさんの積み重ねで50年を迎えることができたと聞いていますし、私自身も日々、肌に感じてお菓子作りに励んでおります。そして、私共が作ったお菓子が
少しでもお客様の役に立ち、
笑顔や力のもとになりましたら、これ以上の喜びはありません。次の50年に向け、今まで以上にお客様に喜んで、笑顔になっていただけるよう努力してまいります。
今まで経験したことがないような状況が世界を覆いつくしており、
遠く離れて、学校生活されるお子様やご家族の皆様、
さぞかし心配であろうかと思います。お体を大切に、元気にお過ごしください。
私共もお客様の力になれるお菓子を作り続けてまいります。
またのご来店、心よりお待ちしております。
有限会社シャロン甘洋堂
代表取締役 石黒和彦
ありがとうございます。
決意も新たに、従業員一同、頑張ってまいります。
今後ともシャロン甘洋堂をよろしくお願い申し上げます。